I-12-10. SNMPのしくみと、SNMPによるネットワーク管理方法

ネットワーク運用管理に利用するプロトコルであるSNMP (Simple Network Management Protocol)の概要としくみ、特徴を紹介する。SNMPで取り扱うMIB (Management Information Base)について言及し、さらにSNMPによるネットワーク管理の手法について説明する。

【学習の要点】

* SNMPはTCP/IPで、ネットワーク機器やサーバなど、ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコルで、機器状態の把握などを行うことができる。

* SNMPプロトコルでの役割は、エージェントとマネージャに大別される。エージェントは各機器の状態を通知し、マネージャはエージェントから情報の取得を行う。

図I-12-10. MIBツリー

【解説】

1) SNMP

* 概要

SNMPは、ネットワーク機器やサーバなどネットワークに接続された通信機器の監視や制御を、ネットワーク越しに実現するためのプロトコルである。SNMPを使用することで、ネットワーク機器の情報を効率的に取得することができる。

- MIB

SNMPが使用する管理情報データベースのこと。管理を行なう機器は対象機器のMIBに基づいて適切な設定を行なう。

- SNMPTRAP

SNMPを使用する機器が異常を検知した場合に監視端末に知らせるためのパケットのことをSNMPTRAPという。

2) SNMPを使用したネットワーク管理

* SNMPマネージャとエージェント

ネットワーク機器には通常SNMPエージェントが常駐している。サーバ上のSNMPマネージャと通信を行うことで様々な情報の取得や設定を行う。

- MIBの参照

SNMPエージェントは管理対象機器のMIBを参照して情報の取得を行う。この際、参照するMIBにはRFCによって規定されている標準MIBとベンダが独自に拡張したプライベートMIBがある。MIBのデータはオブジェクトID(OID)と呼ばれる識別子が割り当てられており、その意味は、MIBファイルと呼ばれるテキストファイルに記述されている。

* マネージャとエージェント間のSNMPネットワーク

- Get

マネージャは、エージェントに対してgetrequestメッセージを発行する。エージェントはgetresponseメッセージを送信することでOIDを返答する。この際に、マネージャからGetNextRequestが発行されればエージェントは階層的に情報を返答する。この改装のことをオブジェクトツリーという。

- Set

マネージャは、エージェントに対してSetRequestメッセージを発行する。エージェントは指定されたOIDに指定値を設定する。これによって、ネットワーク機器の設定を変更することができる。

- Trap

エージェントは自発的にマネージャに対して、状態の変更を通知する。

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